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歯学部の国際プログラム, 報告・その他

平成27年度海外派遣プログラムーカンボジア(歯科医療支援・健康科学大学・プティサストラ大学)ー

平成27年度春季休暇期間(春休み)中、広島大学歯学部からカンボジアへの学生派遣プログラムを実施し、本学の大学院および学部から学生15名が参加しました。現地では、歯科医療支援活動(小学校やひろしまハウスでの児童の口腔内診査、口腔衛生指導、教員の指導)に参加するとともに、健康科学大学およびプティサストラ大学を訪問・見学しました。現地の活動には国際歯学コース学生や10日間のプログラム学生も参加しました。

参加した広島大学学生のコメント(抜粋)を紹介します。

※歯科医療支援はNGOや健康科学大学ほかと連携して現地で口腔内診査、治療、指導などを行なっています。

「先進国は魚をくれる。でも、僕らが望むのは魚ではなく、魚の捕り方だ。」この言葉から私たちが本当にしなければならないことは、虫歯があることを知らせたり治療をしたりすることではなく、虫歯にならないようにするにはどうすべきなのかを教えることだと気付きました。今回の活動中、広島の先生方は現地の先生方に対する歯磨き研修を何度も行っていました。この活動こそ、最も大切なことだと改めて気付きました。研修で現地の先生方はとても熱心にメモを取り、授業できるように多くのことを吸収しようと努力されていました。彼らが子供達に指導し、その子供達が次の世代にと歯磨きの習慣を受け継いでいくことこそが、今のカンボジアの歯科医療の最高の治療であると感じました。

一番に感じた現地の学生と自分達の違いは語学力だと思います。現地の学生は本当に英語が流暢でした。日本でも歯科医師というのは恵まれた人材ではありますが、それ以上に現地で歯学部に在籍するということは国の中でもエリートであり、かなり国から期待もされていて金銭的にも恵まれている人であるという感じがしました。私自身は、どんなことでも目の前で困っている人を助けたいという気持ちが今までよりも強くなった気がします。教育によって次の世代に繋げていく、伝えていくことの大切さを実感し、口腔健康科で学ぶ学生として自分自身の将来を考える大きなきっかけとなりました。このようなとても充実した経験をすることで、自分の視野や活動の幅がどんどん広がったように感じます。

この活動中に歯磨きの習慣がないために永久歯がすでに欠損して、食べ物をしっかり噛むことが難しい口腔内を観察することで、現在歯周病の原因とされているプラークを除去するためにも、歯磨きという予防はとても大切だと感じることができました。

強く感じたことは、自己満足で終わってしまってはいけない、ということだ。小学校で、健診をして、治療をして、ブラッシングをして、フッ素を塗って、贈り物をする、これだけでは、私たちの一方通行であり、自己満足である。これでは、本当の意味でカンボジアの役に立っていない。その後のことも考えて、活動する必要を強く感じた。そして、私達だけではなく、相手側からの働きがけもある、双方向の活動にするべきである。そのためには、こちらの意図を押し付けるだけではなく、お互いがお互いに感謝し合える関係が大切である。例えば、活動後も正しいはみがきを続けてもらうために、子ども自身だけではなく子どもの周囲の教員や保護者などにも働きがけるなどがある。また活動後にも現地の様子をチェックするなどして、やりっぱなしではなく継続して活動していくのである。よりよい活動のために、私はなにをすべきか考えると、来年もまた参加する、又は来年参加する後輩に私の経験したことを伝えることであると考え、実践したい。